ゴルフのマナーは時と場所というよりはお国柄で大きく変わりますよね。これを書いてる当方もオジ様からマナーを指摘されることもしばしばありましてww、少しずつでも堅苦しくないゴルフを拡散していこうと細々と努力しております。
そんなマナーについてはさておき、ゴルフの用具に関するルールは世界中で普遍となっております。ここではゴルフ用品のルールをできるだけ簡単に記載していきます。
ざっくり言うと、ゴルフのルールは聖地セントアンドリュースにあるR&A(Royal and Ancient Golf Club of St Andrews)という組織で制定されております。ゴルフの総本山と言われているところですね。ここでゴルフは18ホールでプレイするとか、みんな大好きO.B.の定義なんかのゴルフ競技に関するルールも決められています。競技に関するルールはルールブックも色々あるのでそちらを参照してください。
GOLF EQUIPMENT=ゴルフ用品についてここから説明していきます。ゴルフ用品においてはR&Aと並び立つ形でUSGA(全米ゴルフ協会)が存在しています。世界最大のゴルフ市場であるアメリカに所在地があるメーカーはUSGAに、それ以外の国はR&Aに申請するのが一般的なようです。どちらかで認証がとれれば、もう一方も認証と同等の効果を得ることができる仕組みです。
さて、一番ルール適合で目立つのはドライバーですね。最近ではゴルフクラブの長さは46インチまでというルールも制定されています。長さだけではなく、反発係数(CT値、球をどんだけ弾くか)とか容量は460㏄までとか様々な規制が細かく制定されています。ルール適合外のドライバーというのは、長尺であったり高反発大容量をうたっていますが、このルールの範疇を超えてぶっ飛ばすように設計されたものになります。なのでぶっ飛ぶドライバー自体は比較的容易に製作できるのですが、ルールすれすれのところの反発係数を有しつつ品質面も高いレベルで担保できるドライバーを作るのが難しいらしいです。最後は中国とかメキシコでおばちゃんが組立てしてますからww
なので、このギリギリの反発係数=CT値250以上を有した上澄みの製品がツアー支給品(Tour Certified)としてツアーバンに乗っかったり、高額で市場に流通してたりするんですね。新モデル発売直後のツアー支給品ドライバーとか20万円超えてきますからね(汗。メーカー側もどこの誰に渡したのかシリアル番号で管理しているので、ネットで売られているものはシリアル番号が隠されていたりしますww
で、ゴルフクラブのメーカーは発売前にR&Aにクラブを何本も送付してルールに適合しているかどうかの検査を受けるわけです。ドライバーでも8度9度10度12度、右利き左利き、MAXやらDとかダイヤやら、などなどいっぱい送付しています。最高の試打環境ですねww ただ、ここで認証が通過しても市場流通品でルール適合外のものが見つかったら検定取消→全製品回収となるのでメーカーさんも攻めきれない事情があるみたいです。
ここまで長々と書き連ねましたが、これを読んでいただいた方々にお伝えしたかったのはゴルフグローブにおけるルール適合だったんです。クラブやボールなどには厳しい適合基準が設けられていますが、ゴルフグローブにも適合基準があります。分厚過ぎないとか粘着性のある素材を使用していないかなどがそれに当たります。弊社ではゴルフグローブをセントアンドリュースまで発送して、数百ポンドの検査費用を払って写真にあるような仰々しい回りくどいドキュメントをR&Aからいただいております。これからエンボス加工したゴルフグローブなんかも上市していく予定ですが、それらにはルール適合とは表記できない見込みとなります。
ちなみに弊社でもカスタムロゴ入りを販売しているTour Tee™もゴルフティーカテゴリーでルール適合です。ゴルフティーは一定の高さで止まるような機構がルールに抵触してしまいます。ツアープロを目指す皆様は気を付けましょう。